安倍首相・首相官邸が考える防衛相人事と今後の防衛省・自衛隊の方向性の行方に関する一考察 はじめに 2017年7月31日、防衛省において稲田朋美・前防衛相(7月28日に辞任。現在は岸田外相が防衛相を兼務)の離任式が執り行われた。 離任式に臨んだ稲田・前防衛相は防衛相・自衛隊の幹部を前に、南スーダン国連平和維持活動の日報問題について触れた。稲田・前防衛相は、防衛相・自衛隊の情報公開が不適切であったことを指摘し、防衛省・自衛隊への国民の信頼を揺るがせる重大かつ深刻な問題であったと述べた。 加えて、問題点を徹底的に改善し、風通しのよい組織文化を醸成することで一層の連携強化を図り、防衛省・自衛隊が一致団結していかなる困難にも対応できるようにしてもらいたいと訴えた。 2017年8月2日の朝日新聞等のメディアの報道によると、2017年8月3日に予定されている内閣改造人事では、現在の岸田防衛相(稲田朋美氏は2017年7月28日に防衛相を辞任。岸田外相が防衛相を兼務している)の後任に小野寺五典(岸田派)・元防衛相が起用されるとの見通しのようだ。 小野寺五典・元防衛相が後任の防衛相になるであろうといった予測は、2017年7月28日の稲田朋美女史の防衛相辞任が決まった点で、主流的なものであったように思われる。 一部で石破茂氏、中谷元氏、林芳正氏等の名前も飛び交っていたが、これらの情報は永田町・霞ヶ関の情報戦として様々な思惑の下に流されていたものであった可能性が高い。 極めてオーソドックスな予測ではあるが、イレギュラーなことでもない限り、小野寺五典・元防衛相が今回の内閣改造で入閣する可能性が高いものと思われる。 いずれにしても今回の内閣改造での防衛相人事は、安倍首相・首相官邸(官邸の側近グループと官邸外・院外の側近グループ・ブレインを含む)の考える「憲法改正」・「外交安全保障政策・防衛政策」を進めてゆくうえで死活的に重要な人事となるものと思われる。
この記事は会員限定です。サイトにログインが必要となります。
安倍首相・首相官邸が考える防衛相人事と今後の防衛省・自衛隊の方向性の行方に関する一考察
はじめに
2017年7月31日、防衛省において稲田朋美・前防衛相(7月28日に辞任。現在は岸田外相が防衛相を兼務)の離任式が執り行われた。
離任式に臨んだ稲田・前防衛相は防衛相・自衛隊の幹部を前に、南スーダン国連平和維持活動の日報問題について触れた。稲田・前防衛相は、防衛相・自衛隊の情報公開が不適切であったことを指摘し、防衛省・自衛隊への国民の信頼を揺るがせる重大かつ深刻な問題であったと述べた。
加えて、問題点を徹底的に改善し、風通しのよい組織文化を醸成することで一層の連携強化を図り、防衛省・自衛隊が一致団結していかなる困難にも対応できるようにしてもらいたいと訴えた。
2017年8月2日の朝日新聞等のメディアの報道によると、2017年8月3日に予定されている内閣改造人事では、現在の岸田防衛相(稲田朋美氏は2017年7月28日に防衛相を辞任。岸田外相が防衛相を兼務している)の後任に小野寺五典(岸田派)・元防衛相が起用されるとの見通しのようだ。
小野寺五典・元防衛相が後任の防衛相になるであろうといった予測は、2017年7月28日の稲田朋美女史の防衛相辞任が決まった点で、主流的なものであったように思われる。
一部で石破茂氏、中谷元氏、林芳正氏等の名前も飛び交っていたが、これらの情報は永田町・霞ヶ関の情報戦として様々な思惑の下に流されていたものであった可能性が高い。
極めてオーソドックスな予測ではあるが、イレギュラーなことでもない限り、小野寺五典・元防衛相が今回の内閣改造で入閣する可能性が高いものと思われる。
いずれにしても今回の内閣改造での防衛相人事は、安倍首相・首相官邸(官邸の側近グループと官邸外・院外の側近グループ・ブレインを含む)の考える「憲法改正」・「外交安全保障政策・防衛政策」を進めてゆくうえで死活的に重要な人事となるものと思われる。