東京証券取引所が4月4日に実施する株式市場再編にともなって、上場自体を検討している企業も少なくない。この老舗メーカーもその一つだが、背後には経済界の大物の姿がチラついているのだ。 設立1920年の片倉工業(東証一部3001)は1月12日、会長と社長が所有する会社「かたくら」が行っていたMBOが成立しなかったと発表した。 「かたくら」は片倉工業の上場廃止を目指し、水面下で“物言う株主”として知られる外資系ファンド「オアシス・マネジエント・カンパニー」を得ていたという。なお、オアシスの顧問は初代金融庁長官で、弁護士の日野正晴氏が務めている。 そのオアシスが昨年12月、
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東京証券取引所が4月4日に実施する株式市場再編にともなって、上場自体を検討している企業も少なくない。この老舗メーカーもその一つだが、背後には経済界の大物の姿がチラついているのだ。
設立1920年の片倉工業(東証一部3001)は1月12日、会長と社長が所有する会社「かたくら」が行っていたMBOが成立しなかったと発表した。
「かたくら」は片倉工業の上場廃止を目指し、水面下で“物言う株主”として知られる外資系ファンド「オアシス・マネジエント・カンパニー」を得ていたという。なお、オアシスの顧問は初代金融庁長官で、弁護士の日野正晴氏が務めている。
そのオアシスが昨年12月、