熊本県産として全国に流通していたアサリのほとんどが、実は中国産だったことが明らかになったばかりだが、一部報道でも伝えられているように、今回表面化した熊本県産の産地偽装は氷山の一角だとされている。今回問題になったのは「蓄養」の期間。海外産のアサリを国内の海に放流して一定期間にわたって育てることを「蓄養」と呼ぶが、海外で生育させた期間よりも日本国内での生育期間が長いことが必須条件となっている。海外期間の方が長ければ原産国名を記載する必要があり、日本国内期間が長ければ蓄養した場所を産地として記載できるのだ。摘発された熊本県の業者は蓄養どころか、ほんの一瞬だけ熊本県の海水をくぐらせるだけの工程を経て「熊本県産アサリ」として販売していたのだからあきれて言葉も出ない。 「そんなこと言ってたら国産のアサリなんて店から消えちゃうよ」・・・吐き捨てるように語るのは某大手水産加工会社のベテラン幹部社員R氏。「東京のスーパーマーケットで売ってる千葉県産のアサリが本気で千葉県の海で育ったとおもってるのか?」 R氏をはじめ業界に詳しい関係者に話を聞くことが出来た。
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熊本県産として全国に流通していたアサリのほとんどが、実は中国産だったことが明らかになったばかりだが、一部報道でも伝えられているように、今回表面化した熊本県産の産地偽装は氷山の一角だとされている。今回問題になったのは「蓄養」の期間。海外産のアサリを国内の海に放流して一定期間にわたって育てることを「蓄養」と呼ぶが、海外で生育させた期間よりも日本国内での生育期間が長いことが必須条件となっている。海外期間の方が長ければ原産国名を記載する必要があり、日本国内期間が長ければ蓄養した場所を産地として記載できるのだ。摘発された熊本県の業者は蓄養どころか、ほんの一瞬だけ熊本県の海水をくぐらせるだけの工程を経て「熊本県産アサリ」として販売していたのだからあきれて言葉も出ない。
「そんなこと言ってたら国産のアサリなんて店から消えちゃうよ」・・・吐き捨てるように語るのは某大手水産加工会社のベテラン幹部社員R氏。「東京のスーパーマーケットで売ってる千葉県産のアサリが本気で千葉県の海で育ったとおもってるのか?」
R氏をはじめ業界に詳しい関係者に話を聞くことが出来た。