いつもの人気!国際情勢ヨタ話!!

2023/04/08 16:52
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あなたに親友は居ますか?
〜確かにカネは大事だが〜

先日、音楽家の坂本龍一氏が亡くなった。同氏の思想云々は別にして、その作曲と演奏技術は素晴らしく、数々の名曲が頭の中で鳴り響く程だ。故坂本氏の親友は塩崎恭久元官房長官だったと言う。小学校から高校まで一緒だったというから、かなり深い縁だ。高校の校長室を一緒に占拠した二人だったが、普段では新宿の街で二人して映画や演劇を観て歩いていたと言う。その後に二人で討論しあったというから、今の令和なる時代には考えられない高校生の過ごし方だろう。

この二人は都立新宿高校出身だったが、当時の都立高校にはその後の日本社会の中枢を担う人材が数多居たのだ。日比谷、西、小石川、戸山、青山、新宿、国立など、挙げればキリがないほど、そして今では想像も出来ない程優秀な人材が集まっていた。また、都立高校には貧乏人から金持ちまで様々な階層の両親を持つ生徒達が集まっていた。

話は飛ぶが、昭和の東京には悪名高き共産党知事が居た。この人物は、老人への福祉バラマキ政策を実行して東京都の財政を破綻させたばかりでなく、「都内にクルマが集まっては困るから」という理由で道路整備を怠った為に世界最悪の渋滞を招き、更には「中学生を受験戦争から解放する」と称して、都立高校の学校群編成という碌でもない施策を打ち出した。具体的には、居住地による都立高校受験制限だ。例えば、日比谷高校に進学したくても、当時の第一学区の人間しか受験出来なくなってしまったのだ。それにより、私立進学校が台頭し、都立高校は凋落の一途となった。塩崎氏と故坂本氏の出身校である新宿高校では、かつて東京大学に100人以上進学していたが、共産党知事の施策により一気に一桁まで減少する事となった。他の都立高校も一様に同じ経過を辿った。

その結果何が起こったか。難関大学進学を意識した場合、都立高校では当てにならなくなった為、私立中高一貫の名門校を目指す傾向が強くなり、中学受験が激しくなったのだ。そうなると、小学校のうちから進学塾に通えるだけの経済力を持つ家庭の子供しか名門進学校に行けなくなってしまった。これにより、子供の進学に於ける「機会均等」に著しい不平等が生じた。貧乏な家庭から勉強して、金持ち家庭の子供に対して「進学」という事で社会的地位や収入の面での逆転をする可能性が減じたのだ。

自称共産主義者達は、日頃平等を謳う割には、都内就学生徒の機会均等を奪ったのだ。結果、東京大学を始めとした旧帝國大学や一橋大学、東京工業大学などの超難関大学は、学費が安い国立にも関わらず、親の平均所得は私立大学のそれよりも上回る事となった。ここに事実上、親の経済力が大きな影響を及ぼす「身分の固定化」が生じる事となった。「革命」を言う割には、封建社会同様の結果をもたらす施策を打ち出したのだから、非常に笑える話だ。

更に話は飛び、平成の時代に入ってからカルト宗教団体が政権与党になり、徹底した「結果平等」を求める施策が現在まで続けられている。その結果、努力した者が認められず、更には高所得者に対する徹底した増税政策が採られるようになった。そして年収600万円以下の層は納税額よりも受けられる社会保障の方が大きくなった。これ程馬鹿げた政策は他国では見られないのではないだろうか?懸命に工夫して収入を増やすと罰が待っているのである。そして、真面目に働く事が馬鹿らしい社会となった。機会均等を奪う社会に活力があるわけがない。

世界で忌み嫌われるアドルフ・ヒトラーは、良い教育政策を打ち出していた。それは、

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