君にも見えるウルトラの星 〜昭和の高度経済成長期と令和なる衰退期〜 「君にも見えるウルトラの星〜」で始まる「帰ってきたウルトラマン」の主題歌は、1971年から1972年にかけて毎週金曜日TBSで19時から流れた。作者は常にテレビの前の特等席に陣取り、毎週現れる怪獣とウルトラマンの闘いに胸躍らせたものである。前二作の「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」を本放送時に視聴していない作者にとって、この「帰ってきたウルトラマン」こそが、「自分のウルトラマン」であった。前二作は無国籍かつ近未来を描いた作品で、日本の風景や文化などは殆ど出て来なかったが、この「帰ってきたウルトラマン」の映像中には、当時の活気ある東京の街並みや高速道路建設中の郊外がふんだんに出て来る。現在の東南アジアを思わせるような道路の大渋滞や、凄まじいばかりの光化学スモッグ、まだゴミの山だった現在の東京湾岸地域の姿、そして子供の数が異様に多い。毎年二桁の世界最高の経済成長を示し、まだUS$1=JP?308~360の時代で、「舶来物」は庶民の憧れでもあった。 この頃では、「子供向け番組」が夕方から20時位までにかけて、どのテレビチャンネルでも放送されていた。同時期に「ミラーマン」と言う特撮作品がフジテレビで毎週日曜日19時から放送されていた。NET(現在のテレビ朝日)では毎週土曜日19時半に「仮面ライダーシリーズ」が放映されたが、第二作の「仮面ライダーV3」はシリーズ最高傑作なのではないかと言う盛り上がりと内容であった。どの番組も軒並み視聴率が20%を超え、現在では考えられない程の「子供向け市場」が存在した。 この令和なる衰退期にあっても、「ウルトラシリーズ」と「仮面ライダーシリーズ」は放映されているものの、50年前の様な盛り上がりは無いようで、視聴率もおそらく一桁台であろう。テレビを見なくなっただけでなく、「子供向け市場」が縮小した事が要因であろう。下手をすると、子供よりも親や祖父母世代が視聴している可能性もある。現在の50〜60代の多くにとって、ウルトラマンや仮面ライダーは身近な存在である。 1970年代ではスポーツ根性物も全盛期で、努力を重ねれば社会で成功する事が、盛んに子供達に対して説かれていた。そのせいか今の若い世代には全く理解出来ない精神構造が、現在の50〜60代の世代に存在する。それはこの作者も同様で、「巨人の星」や「タイガーマスク」の世界観を特段異常に思わない(苦笑)。作者は小中学校時代に「ケツバット」や「ビンタ」、「水が大量に入った重いバケツを持って長時間立たされる」、「公開説教」等を、軍人上がりの学校教師から受けた世代に属している為、現在の手を上げない学校教師達を異常に思う程である。両親や「子供向け番組」の制作者、そして学校教師達が軍国主義教育を受けた世代だった為、極めて暴力的且つ理不尽な社会であり学校教育だったように思う。 作者の世代と現在の20〜30代の世代の決定的な違いは、理不尽な軍国主義的雰囲気が残る社会、及び世界一の繁栄を謳歌していた活気ある時期を、知っているかいないかの差だろう。現在の若い世代にとっては、この高度経済成長期を懐かしがる「昭和のクソオヤジ」共は鬱陶しい存在だ。何かと言えば「努力」だの「根性」等と言うのも昭和世代の特徴だ。全く理解不能であるだろう。 逆に作者自身の様な昭和のクソオヤジからすると、現在の若い世代の行動様式は全く理解に苦しむ。「何故、ここで頑張らないのか?」や「ここで辞めちゃうの?」と言う感想を持つ事が多い。作者も仕事上、自分よりも何歳も若い人達を指導しなければならない立場だが、正直なところ指導に関しては避けたい気持ちが大きい。 これを書いていると、ニッポン低国の人口が83万人減少と言う報道があった。昨年が80万人弱だったと思うので、2年間で163万人減少している。その間に150万人出生していて、20万人前後の外国人が入ってきている為、実際には333万人位死んだと思われる。第二次世界大戦中の戦死者数が300万人と見積もられている為、この2年間で戦時中の戦死者数を超えた事になる。東京大空襲で10万人、廣島と長崎の原子爆弾で20万人以上死んだが、その10倍の人間が2年間で死んだのである。確かに、都内の火葬場も下手すると7日待ちの場合もあるそうだ。これから暫く、葬儀関連事業に投資した方が良いかもしれない。高度経済成長期には、結婚式関連事業が儲かっていた。正反対の様相である。 現在、US$1=JP154と円安が進行している。対米ドルのみならず全面安の展開である。ニッポン低国の工業生産能力が低下してからの円安は、輸出で儲ける事も出来ないので、単純に低国民全体が貧乏になるだけである。高度経済成長期のUS$1=JP360は、輸出でガンガン儲けていたから、全く意味合いが異なるのである。ニッポン低国の感覚的な物価は、フィリピンよりも安いようだ。しかも国際的に「日本は不況入り」と認められている。何も良い話が無い。
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君にも見えるウルトラの星
〜昭和の高度経済成長期と令和なる衰退期〜
「君にも見えるウルトラの星〜」で始まる「帰ってきたウルトラマン」の主題歌は、1971年から1972年にかけて毎週金曜日TBSで19時から流れた。作者は常にテレビの前の特等席に陣取り、毎週現れる怪獣とウルトラマンの闘いに胸躍らせたものである。前二作の「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」を本放送時に視聴していない作者にとって、この「帰ってきたウルトラマン」こそが、「自分のウルトラマン」であった。前二作は無国籍かつ近未来を描いた作品で、日本の風景や文化などは殆ど出て来なかったが、この「帰ってきたウルトラマン」の映像中には、当時の活気ある東京の街並みや高速道路建設中の郊外がふんだんに出て来る。現在の東南アジアを思わせるような道路の大渋滞や、凄まじいばかりの光化学スモッグ、まだゴミの山だった現在の東京湾岸地域の姿、そして子供の数が異様に多い。毎年二桁の世界最高の経済成長を示し、まだUS$1=JP?308~360の時代で、「舶来物」は庶民の憧れでもあった。
この頃では、「子供向け番組」が夕方から20時位までにかけて、どのテレビチャンネルでも放送されていた。同時期に「ミラーマン」と言う特撮作品がフジテレビで毎週日曜日19時から放送されていた。NET(現在のテレビ朝日)では毎週土曜日19時半に「仮面ライダーシリーズ」が放映されたが、第二作の「仮面ライダーV3」はシリーズ最高傑作なのではないかと言う盛り上がりと内容であった。どの番組も軒並み視聴率が20%を超え、現在では考えられない程の「子供向け市場」が存在した。
この令和なる衰退期にあっても、「ウルトラシリーズ」と「仮面ライダーシリーズ」は放映されているものの、50年前の様な盛り上がりは無いようで、視聴率もおそらく一桁台であろう。テレビを見なくなっただけでなく、「子供向け市場」が縮小した事が要因であろう。下手をすると、子供よりも親や祖父母世代が視聴している可能性もある。現在の50〜60代の多くにとって、ウルトラマンや仮面ライダーは身近な存在である。
1970年代ではスポーツ根性物も全盛期で、努力を重ねれば社会で成功する事が、盛んに子供達に対して説かれていた。そのせいか今の若い世代には全く理解出来ない精神構造が、現在の50〜60代の世代に存在する。それはこの作者も同様で、「巨人の星」や「タイガーマスク」の世界観を特段異常に思わない(苦笑)。作者は小中学校時代に「ケツバット」や「ビンタ」、「水が大量に入った重いバケツを持って長時間立たされる」、「公開説教」等を、軍人上がりの学校教師から受けた世代に属している為、現在の手を上げない学校教師達を異常に思う程である。両親や「子供向け番組」の制作者、そして学校教師達が軍国主義教育を受けた世代だった為、極めて暴力的且つ理不尽な社会であり学校教育だったように思う。
作者の世代と現在の20〜30代の世代の決定的な違いは、理不尽な軍国主義的雰囲気が残る社会、及び世界一の繁栄を謳歌していた活気ある時期を、知っているかいないかの差だろう。現在の若い世代にとっては、この高度経済成長期を懐かしがる「昭和のクソオヤジ」共は鬱陶しい存在だ。何かと言えば「努力」だの「根性」等と言うのも昭和世代の特徴だ。全く理解不能であるだろう。
逆に作者自身の様な昭和のクソオヤジからすると、現在の若い世代の行動様式は全く理解に苦しむ。「何故、ここで頑張らないのか?」や「ここで辞めちゃうの?」と言う感想を持つ事が多い。作者も仕事上、自分よりも何歳も若い人達を指導しなければならない立場だが、正直なところ指導に関しては避けたい気持ちが大きい。
これを書いていると、ニッポン低国の人口が83万人減少と言う報道があった。昨年が80万人弱だったと思うので、2年間で163万人減少している。その間に150万人出生していて、20万人前後の外国人が入ってきている為、実際には333万人位死んだと思われる。第二次世界大戦中の戦死者数が300万人と見積もられている為、この2年間で戦時中の戦死者数を超えた事になる。東京大空襲で10万人、廣島と長崎の原子爆弾で20万人以上死んだが、その10倍の人間が2年間で死んだのである。確かに、都内の火葬場も下手すると7日待ちの場合もあるそうだ。これから暫く、葬儀関連事業に投資した方が良いかもしれない。高度経済成長期には、結婚式関連事業が儲かっていた。正反対の様相である。
現在、US$1=JP154と円安が進行している。対米ドルのみならず全面安の展開である。ニッポン低国の工業生産能力が低下してからの円安は、輸出で儲ける事も出来ないので、単純に低国民全体が貧乏になるだけである。高度経済成長期のUS$1=JP360は、輸出でガンガン儲けていたから、全く意味合いが異なるのである。ニッポン低国の感覚的な物価は、フィリピンよりも安いようだ。しかも国際的に「日本は不況入り」と認められている。何も良い話が無い。