https://www.j-cia.com/archives/14460 のつづき ---------------------------- 目が覚めた。天井の景色が違うので、 「ああ、麻理江の家だ」 と気づいたが、気づくのに一分くらい、もうろうとしていたかもしれない。 「起きたの?」 隣りにいると思っていた麻理江が、狭いマンションの台所で何やらやっている。 「いま、何時だ?」 「10時」 それなりに寝た。まぁ、4時間寝れば大丈夫だ。 「もう、いくの?」 「永田町に行く」 「じゃぁ、着替え出すね」 すっかり麻理江は、奥さん気取り・・・というか、それが幸せだとは俺はわかってなかった。 「来月、実家に帰るんだけど、一緒に行けない?」 「ああ、
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https://www.j-cia.com/archives/14460
のつづき
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目が覚めた。天井の景色が違うので、
「ああ、麻理江の家だ」
と気づいたが、気づくのに一分くらい、もうろうとしていたかもしれない。
「起きたの?」
隣りにいると思っていた麻理江が、狭いマンションの台所で何やらやっている。
「いま、何時だ?」
「10時」
それなりに寝た。まぁ、4時間寝れば大丈夫だ。
「もう、いくの?」
「永田町に行く」
「じゃぁ、着替え出すね」
すっかり麻理江は、奥さん気取り・・・というか、それが幸せだとは俺はわかってなかった。
「来月、実家に帰るんだけど、一緒に行けない?」
「ああ、