世界に必要とされる国になるために

ウクライナがアメリカに見捨てられた(自業自得)事によって、台湾が【明日は我が身】として大騒ぎになっていると報道されていましたが、我々日本もウクライナが切り捨てられた理由を分析する事は、非常に重要と考えます。
ウクライナがアメリカからの支援を受けられなくなった背景には、政治的背景(利権)もありますが、そもそも国際社会における必要性が低かった事が挙げられます。自国の緊急時に支援を受けたければ、自国が国際社会において必要とされる存在でなければならなく、必要とされる存在であれば、国際社会が知恵を出し合って助けてくれる可能性が高まります。助けてくれないという事は、厳しい言い方になりますが、必要ない国と見做されている証拠であります。
　また、現在の国際社会においては貿易や投資の重要性(経済力)が非常に高く、圧倒的覇権国でない限り、先進国として一国だけで生きていくことは出来ません。
　そこで、自国より大きな軍事力を持つ他国に攻められたとき、国際社会又は、第三国から協力を得られる国とはどのような国家なのでしょうか?
一つは、世界に供給できる【独自の貴重な資源】を持つ国です。その国が占領されることで、世界にとって貴重な資源が占領国によって独占される事は、世界にとって大きな不都合になるからです。
二つ目は、その国でしか作れない【圧倒的な技術力】を持っている国です。上記の資源がなくても、他国に真似出来ない独自の技術があれば、それを補うことが出来るが、日進月歩で技術開発が進んでいる現代では中々難しいと思われます。
三番目に、中継貿易(スエズ運河、マラッカ海峡等)や国際安全保障上の要所(北極、南極、グリーンランド)等の世界の交易の要所にある【地政学的に有利】な国です。これ等の場所にある国が一国に占領されてしまうと、国際貿易が滞ってしまうからです。

　そこで、ウクライナ紛争に関わりのあるポーランド、トルコ、フランスについて、国際社会から見たそれぞれの国の必要度合いを簡単に考察してみました。